組織風土の概要
問われる企業体質・組織風土
“企業体質”や“組織風土”という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? どんな場面で意識するでしょうか?
ニュースなどでこの言葉を目や耳にするときには、企業不祥事に絡むことが多いのではないでしょうか?
企業のトップがマスコミの前で謝罪会見を求められます。不祥事の再発防止として講ずる策は、「意識改革をする」「組織風土を変えること」「健全な企業体質を目指す」「社内コミュニケーションをもっと活発にする」など具体的にどうするのか?ということがなかなか見えてこないことが多いのではないでしょうか。昨今の企業不祥事は企業規模によらず、企業の存続そのものに大きなダメージを与えます。それまで築き上げてきたことが、一瞬にして崩れ去る……このような時代になっています。
「組織に長年染みついた体質や組織はそう簡単には変わらない」――こう思う人は多いことでしょう。事実、こう思ってしまうことは自然なことです。
「早く業績にプラス効果をもたらす組織風土への変え方」があるとすれば、その秘訣を知りたいと思いませんか?
「出る杭は打たれる」「無関心・事なかれ主義」
企業全体の不祥事から日常に目を向けてみましょう。以下のようなことになっていないでしょうか?
・主体性がなく受け身
・無関心
・問題意識の低さ
・当事者ではなく傍観者や評論家ばかり
・言い出しっぺが損をする
・社内の風通しが悪い
・腹を割った話ができない
・部門や個人の損得で物事が決まる
・部門間で協力体制が得られない
・組織の不文律、暗黙のルールが多い など
「ウチの会社は昔からそうだし、最初は”おかしい”と思っていても結局何も変わらないから諦めている」――こう感じているのであればとても不幸なことです。
企業活動全てに影響を与える組織風土
「経営理念や方針が浸透しない、社員に響かない(経営理念)」「戦略や計画は絵に描いた餅で危機感が感じられない(経営戦略)」「抵抗勢力に遭い業務改善やシステム導入は頓挫の繰り返し(業務プロセス)」「新しい評価制度に対して社員が身構えている(仕組み)」など、うまくいかない原因のほとんどは組織風土やコミュニケーションのとり方などによるものです。
「企業活動の構成要素ピラミッド( サービス一覧)」に私たちの「サービス一覧」を加えたものを下記に示します。
企業が抱える様々な経営課題を解決していくためには、ソフトとハードの両側面でバランス良く変革を進めることが成功要因です。
カレンコンサルティングは、変革のグランドデザインから具体的成果に結び付くまでの変革シナリオを一緒になって考えます。
Ⅰ:組織風土改革
組織風土の影響は企業活動のあらゆることに及びます。暗黙のルール、根強く存在する不文律などは社内の風通しを悪くし、言いたいことを言わない・言えない、おかしいとわかっていても黙認するなど、社員の行動特性や意思決定まで影響を与えます。会社の理念、戦略、方針などの現場への浸透・定着、社員の理解納得度も自社の組織風土をしながら行うことも必要です。
「おかしいことをおかしいと言えない」組織と決別し、「動く組織」「続く改革」にするためには何をすべきか、私たちと一緒に考えていきましょう。
Ⅱ:コミュニケーション
組織風土の問題を「コミュニケーションの悪さ」と片付けてしまってはいけません。組織風土とコミュニケーションは切っても切れない関係です。社内でも「組織風土の問題だ」という声よりも「コミュニケーションが悪い」という声を聞く機会のほうが多いのではないでしょうか? コミュニケーションの特性の違いを知り、実際の場でどのように活かすか。企業の成長に欠かせない組織学習にはコミュニケーションと信頼関係が求められます。経営や組織の問題の顕在化のためには、企業内で物事が言える(言える化)文化と、人と人の関係性が出来ていることが重要です。それは良い情報だけでなく、悪いマイナス情報もきちんと迅速に伝わることです。
カレンコンサルティングは、コミュニケーションの取り方と関係性に重点を置き、組織風土の変革をお手伝いいたします。
Ⅲ:ハードとソフト
「風土改革は時間がかかるもの」――ソフト(風土改革)だけで進めても、具体的成果には結び付くまでには相当の時間を要します。
カレンコンサルティングは、ソフト改革の限界やデメリット(業績への直接的効果が少ない)をハード改革のメリット(スピード)で補完する新しい組織風土改革をご支援いたします。
Ⅳ:変革のグランドデザイン
アカデミックな原理原則にしたがい、組織が変わるためのシナリオづくりを行います。行動が変わる体験を通じながら意識が変わっていく」ということになります。その結果、得られた新しい考え方や行動(仕事のやり方)によって、経営や現場の課題を見つけ、解決する経験を積み、組織に定着していく一連のサイクルが組織風土改革です。
カレンコンサルティングは変革推進者を見出し、その実行支援を当事者の立場と経営者の立場の両側面から、ハードを組み合わせながら組織全体を前向きにドライビングしていくお手伝いをします。