経営戦略の概要
経営理念を実現するためのシナリオづくりと組織体制づくり
企業の経営理念を実現するための戦略立案とその設計図である経営計画は、企業を成長と発展へ導く羅針盤となるものです。社外へのメッセージとしては、将来性・成長性などの見通しの物差しとなり、社内からは中長期の展望として、その存在意義は大きなものです。戦略や計画が”絵に描いた餅”にならないためには、経営計画から単年度の事業計画、毎月の社内会議体まで一貫性を持った構造と設計が重要です。さらに、戦略を立案するための材料として環境分析も欠かせません。市場環境や競合他社、顧客の動向などをリサーチし、今後の事業展開先のセグメントや自社のポジショニング、ニーズを把握していく必要があります。
その一方で、時間をかけて行われた様々な分析とこれらから出来上がった立派な経営戦略も実行できなければ意味がありません。戦略を策定するのは経営者であっても、戦略を実行するのは社員です。経営者だけが頑張る・現場の社員だけが頑張るのではなく、全員が一丸となって本気で戦略を実行する組織でなければなりません。健全な組織が戦略を実行する。その実行過程において組織や社員も成長し、企業の成長につながるという好循環サイクルを回すためにどのような戦略と組織にするのかを一緒に考えていきます。
身の丈に合った経営戦略と経営計画
経営戦略と経営計画は大手企業だけのものだと思っていませんか?
経営コンサルティング会社に丸投げして経営戦略を作ってもらうのはここでは論外です。例えば、経営戦略は経営者なりに思い描いた計画――しかし、どうにも具体的な根拠が乏しい、社員の行動の動機づけに至らず空回りするような経営戦略になっていませんか? 社員が ”その気になる” 経営戦略と経営計画でなければなりません。それは決して立派で見栄えのするものでなくても、ステークホルダーに対し良き貢献をし、社員が理解納得をするものであればよいのです。たとえ経営戦略が稚拙で立派でなくとも、経営者の思いが詰まった戦略を具現化するために、共にエネルギーをかける社員がいることのほうが会社として幸せでしょう。
中小企業では、営業の販売計画や製造の生産計画を経営計画として位置付けていることも多いようです。大手企業であれば経営計画を策定する担当部門として経営企画が存在しますが、中小企業だと企画部門は存在しないことが多いからです。一方の大手企業の経営企画であっても、調査のためのデータはシンクタンクなどから購入、分析は社外に業務委託し、もっぱら予算づくりのために数値を積み重ねる作業を強いられる経営企画部門も少なくありません。これでは自社の戦略策定、調査・分析能力はなかなか高まりません。
経営戦略と経営計画は企業規模、業界によらず、企業経営にとって必須なものです。他人任せにすることは本来できないものです。身の丈に合った経営戦略と経営計画を目指す経営理念の実現はもちろん、自社の社風にもっともマッチしたものを作りあげていきましょう。
Ⅰ:経営戦略・事業戦略立案
自社の事業領域と事業構成を明確にし、経営者の意志や社員の夢も入れながら確固たる将来性のある経営戦略・事業戦略を構築します。内外環境分析を様々な角度から行い、自社の成長性、展望の目安となる戦略を作り上げていきます。現場の社員に響く、社員が動く戦略策定を目指します。
カレンコンサルティングでは、ミッションカテゴリという概念を定め、上位の経営理念から下位の運用レベルにまで落とし込む一貫性のある仕組みづくりを行います。
Ⅱ:経営計画策定
戦略を企業活動として実現していくための具体的な設計図が中期経営計画です。「何を、いつまでに」という定量的指標を設け、策定していきます。ここで、設定した数値を実現していくために具体的な手段を行動計画や数値計画に落とし込んでいきます。現場でPDCAサイクルを回すための仕組みづくりとして、月次の経営会議、営業会議などの会議体と連動する仕組みも同時に構築し、経営計画から単年度の事業計画、毎月の社内会議まで一貫性を持った構造と設計を作り上げていきます。
カレンコンサルティングでは、定めた戦略ミッション毎に経営計画を策定していくことで、戦略と計画がより明確に・具体的なものとなります。
Ⅲ:調査・分析
企業を取り巻く環境、特に事業に影響を与える外部環境がどのように自社の事業に影響を与えるか予測することは戦略策定において欠かせません。内部環境においても同様です。自社の経営分析をより的確に行い、問題解決や成長戦略につなげることが求められます。
カレンコンサルティングでは、データに基づく定量分析や統計的手法を駆使し、アカデミックなアプローチで社員の分析スキルを高めます。そして、経営課題のような複雑系の問題整理と問題解決へとつなげていきます。