Ⅲ:調査・分析
「調査」と「分析」は別物!
カレンコンサルティングでは、「調査(research)」と「分析(analysis)」を明確に切り分けて考えています。
調査して得られたものは”生データ(raw)”であり、何かしらの結論やヒントを得るためには「分析のための軸・物差し」を設けることが必要です。なぜなら、同じ事象を見ていても”見る視点”が異なれば導かれる結果が変わってくるからです。
現状分析と称してあれこれとデータを集めることに一生懸命になっていませんか? 自社できちんと「分析」と「調査」ができていますか? 政府や調査会社などのレポートをほとんど加工することなく利用していませんか? BI(Business Intelligence)ツールに任せっきりになっていませんか?
データに基づく定量分析、統計的手法を駆使したアカデミックアプローチ
環境分析に必要なデータ項目の抽出から収集まで行い、定量的に分析をして、お客さまの事業との因果関係、相関関係を明確にします。統計的手法を駆使しながら、外部環境が自社事業に与える影響を推定するために事業シミュレーションを行い、経営計画策定の根拠とします。
自社の分析スキル向上とシミュレーション
トータルマーケットを推定する場合を考えてみましょう。関係と構造がわかれば、マーケットサイズやシェアを推測することは難しくありません。
経営戦略や個別のマーケティング戦略においても、調査した結果や分析して得られたデータなどから、「何が言えるか?…その根拠は…」を明確に示すことが重要です。「だから、当社はこの事業に積極的に投資を行う」などの意思決定の判断材料になるので、調査・分析を手抜きしてはいけません。
複雑系問題の整理
経営課題や社内の問題は、いわゆる複雑系です。戦略的な誤り(戦略)が原因のこともあれば、製品品質のバラつき(プロセス・品質)、知識や経験・育成の問題(人と組織)などが複雑に絡まって問題を引き起こしています。戦略を建て直せば解決するわけではなく、または業務を標準化すればバラつきが減り品質が上がると期待しても、現場の社員の問題が残っていたらうまくいかないでしょう。
例えば、「不良品が続出している」という問題の場合、この問題解決に「人を入れ替える(配置転換する)」「教育する」というような一側面だけをフォーカスしても本質的な問題解決にはなりません。
カレンコンサルティングは経営戦略上の分析において、ミッションカテゴリ( 経営戦略・事業戦略立案)を活用し、様々な複雑系の調査・分析を行います。
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